読めばデキル!キャッチコピー作りの基本と勘違いあるある

「キャッチコピーを作ってみたいけど、どう考えればいいかわからない」

そんな方のために、キャッチコピー作りの基本をお伝えします。

Contents

キャッチコピーって何?

キャッチコピーとは、商品やサービスの魅力を言い表すフレーズです。
宣伝文句とも言われます。

商品(サービス)のイメージを左右し、売上に影響する、広告で大事な要素です。

 

お客様の気持ちをグッと引きつけるキャッチコピーは、優秀な営業マン。

そんなキャッチコピーを手に入れたら、必死に営業しなくても、チラシやパンフレット、ウェブサイトを見てもらうだけで、新しいお客様が増えていきます。クチコミ効果も狙えます。

 

お客様の気持ちを引きつけるキャッチコピーは、プロでないと作れない?

いいえ、そうとも限りません。

作り方のコツを少し知っているだけで、自社コピーライターになれますよ。

 

売れるキャッチコピーを作るための下準備

キャッチコピーを作ることは、料理と同じで、準備が要ります。

料理を作るには、何を作るのか決める必要があります。

だから、最初の準備は、

作る料理を決める=対象商品(サービス)を決める

 

続いて、料理では材料を用意します。

キャッチコピーでは、商品(サービス)の特徴をあげます。

材料を用意する=特徴をあげる

 

考えられる限りの特徴をリストアップできたら、次はターゲットを決めましょう。

 

振り向かせたいのは、誰? ~キャッチコピーの下準備2

キャッチコピー作りでは、誰に関心をもってもらいたいのか、ということも大事です。

つまり、ターゲット(購入すると予測される客層)です。

 

ドラマの脚本家のように主人公を設定し、頭の中でその人物の行動を妄想できると、キャッチコピーを作りやすくなります。

年齢、性別、居住地、暮らし方、趣味、毎日のスケジュール……

悩みは? 願望は? やりたいことは? 欲しいものは? など、具体的に想像します。

 

キャッチコピー作りを難しくし、効果が期待できない原因としてよくあるのは、

「幅広く多くの方に興味をもってほしい」と、ターゲットを絞らないことです。

「なんだか、作りづらい」というときは、ターゲットをあいまいにしていないか考えてみましょう。

 

キャッチコピーの文字数は?

「キャッチコピーは短い方がいい」と思っている方がいます。
ポスターや新聞・雑誌広告の影響でしょうか?

文字数について考える前に、他に考えるべきことはたくさんあります。

キャッチコピーの目的は、お客様に行動を起こさせることです。

例えば、チラシを作るのは、商品購入、セミナー参加、サービス予約など、お客様に何らかの行動を起こしてほしいからのはず。

だから、キャッチコピーが響いて行動してもらえれば大成功! ですね。

 

まず、文字数を気にするということは、言葉にばかり意識が向いているということ。

何を伝えるかというより、キャッチコピー風なフレーズを作ることを重視していませんか?

そうすると伝える内容が薄くなり、「何を言いたいのかわからない」とか、「なんだかフツー」というキャッチコピーになりがちです。

 

文字数を考えるのは、キャッチコピー案が出た後。
重複する言葉をはずすなどして、短くすることはできます。

なお、短くしすぎて、意味不明にならないように気を付けて。

 

“キャッチコピーらしい”はツマラナイ

キャッチコピーの作り方セミナーを行ったとき、

「では、キャッチコピーを作ってみましょう」と促すと、
多くの受講生は、キャッチコピーらしい雰囲気のフレーズを作ります。

 

例えば、「幸せな空間づくりをお手伝い」

キャッチコピーはそのフレーズだけで、どんな商品(サービス)なのか、わかることも大切ですが、これではまったくわかりませんね。

「幸せ」を具体的な表現に変えてみましょう。

 

幸せな空間づくりをお手伝い
  ↓
すっきり片付いた空間づくりをお手伝い

 

インテリア系のサービスということがわかりますね。。

 

楽しい、きれい、素敵、かわいい、おしゃれ、おもしろい、などは要注意。

伝わった感はありますが、実は伝わっていない言葉です。

それは具体的にはどういう意味?
と問いかけて、表現を変えてみましょう。

 

キャッチコピーができない!ときの対処法

キャッチコピーは、発想のセンスが大事。
文章力はそれほど関係ありません。

楽しんで、たくさんのキャッチコピーを作ってみましょう!

と終わりたいのですが……

「何を書いていいのかわからない」
「平凡なフレーズしか出てこない!」
「インパクトのある言葉が浮かばない!」

と思われる方は、次の二つのことを考えてみてください。

 

まず、コレをはっきりさせる

「何を書いていいのかわからない」という人が多いようです。

伝えたい内容(商品の特長やサービス)をはっきりさせましょう。

「平凡なフレーズしか出てこない!」という場合は、伝える内容が平凡なのかも?

特長を深く掘り下げて、他にはない独自性を見つけましょう。

 

キャッチコピー1本に、ひとつの意味だけ

よくばって、いろんな意味を込めようとしていませんか?

キャッチコピー1本に、ひとつのことだけを伝えてください。

複数の意味を盛り込もうとすると、作るのが難しいだけではなく、印象の薄いキャッチコピーになります。

 

キャッチコピー勘違いあるある

語彙力がないと作れない?

「語彙力がないからキャッチコピーを作れないんです」という方がときどきいらっしゃいます。

そんなとき、「大丈夫!語彙力に頼らなくても作れます」とお伝えします。

 

では、なぜ作りにくいのでしょう?

その理由はおそらく、商品(サービス)の特徴がぼんやりしているから。

また、誰に向けて伝える?というターゲットもはっきりしていないから。

こんな場合、具体的に何を伝えたらいいのかわからず、キャッチコピーが作りにくくなります。

 

キャッチコピーを作りやすくするには、
独自性のある特徴をみつけ、「欲しい!」と思ってくださるお客様を具体的に想像します。

(この記事の最初に、下準備として紹介しています)

 

平易な言葉はダメ、難解な言葉を使うべき?

キャッチコピー講座で作ってもらうと、意味不明なフレーズを書く方が必ず現れます。

「インパクトを与えて、記憶に残したい」という思いから、平易な言葉を使ってはいけないと勘違いされているようです。

 

コピーライターは基本的にわかりやすい言葉で表現します。

(デザイナーと組んで、意図的に言葉遊びをすることがありますが、これは例外)

言葉より先に、伝える内容にこだわります。

印象に残るキャッチコピーには、思わぬ気づきや斬新な発想が入っています。

それがうまい言葉で表現されて……ですが、

まずは、特徴などを踏まえて考えることが大切で、そこを言葉で表現します。

 

「普通だね」と言われても、意味の伝わるキャッチコピーをつくりましょう。

くれぐれも意味不明なフレーズを目指さないでくださいね。

 

キャッチコピーは短いほどいい?

キャッチコピーの目的は、読み手に行動を起こさせることです。

キャッチコピーで、商品購入、サービス申し込みなどの行動が起これば大成功です。

確かに、キャッチコピーは短い方が読みやすい。

でも、短くしたために内容が薄くなり、「何、言いたいの?」となると本末転倒です。

文字数を考える前に、伝える内容を考えましょう。

(具体的にはこちらをお読みください)

 

まとめ

最後に、キャッチコピー作りのコツは、たくさんの案を作ることです。

思いつくままに30分書いたらいったん止める。
別のことを行った後、さらに30分、考える。

これを何度も繰り返します。

 

「キャッチコピーができない!」という方は30分程度考えて、諦めてしまっているのかも。

できるまで粘って作り続けると、納得いくものができるようになります。

 

それでも作れない!という方は
↓こちらの記事をどうぞ
キャッチコピー・テンプレートの記事